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「指示待ちになってしまう…」って悩んでいませんか?
行動するとしても、指示されてから行動するのか、指示待ちにならずに行動するのかは違います。
また、仕事を自分事と捉えるのか、他人事と捉えるのかも違います。
もし、これらのことで悩んでいるのなら、原因は「前に踏み出す力」にあるかもしれません。
そこで、今回は前に踏み出す力について説明します。

この記事は次のような人におすすめ!
- 前に踏み出す力を鍛えたい人
- 指示待ちから脱却したい人
前に踏み出す力は社会人基礎力のひとつ
前に踏み出す力は社会人基礎力のひとつです。社会人基礎力とは、経済産業省が提唱する「基礎学力」「専門知識」を生かす能力のことです。

社会人基礎力は、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力から構成されています。

前に踏み出す力とは(アクション)?

前に踏み出す力(アクション)とは、一歩前に踏み出して、失敗しても粘り強く取り組む力のことです。指示待ちにならずに、一人称で物事を捉え、自ら行動できるようになることが求められます。
成果を出すためには、行動することが大切です。また、行動していると成功することもあれば、失敗することもあります。そんなときに、粘り強く行動し続けることも大切です。
また、行動するとしても、指示されてから行動するのか、指示待ちにならずに行動できるのかは違います。
一人称で物事を捉えるということは、他人事にせず、自分事として考えるということです。自分事として考ることは、自ら行動する一歩です。
社会人基礎力の3つの能力のうちのひとつ「前に踏み出す力(アクション)」は、3つの要素を含んでいます。
- 主体性
- 働きかけ力
- 実行力
主体性とは?
主体性とは、物事に進んで取り組む力のことです。例えば、指示を待つのではなく、自らやるべきことを見つけて積極的に取り組むことです。
変化に前向きに対処する力とは、予期しない出来事や変化があっても適応力と柔軟性で対応できます。
今は、VUCA(予測不可能な時代)な時代と言われています。さまざまな国の情勢、感染症の流行、気候変動や異常気象など、予測できないことが起こっています。
また、業界の概念を覆すサービスの登場により、従来のビジネスモデルが脅かされることもあります。今までの常識が非常識になることもあります。
適応力は、新しい状況や環境にすぐに対応し、必要な知識や技術を習得する能力のことです。
また、柔軟性は、既存の考え方や方法にとらわれず、柔軟な考えで状況に応じて適切に対応する能力です。
範囲を限定せずに主体的に動く力とは、自分の業務範囲に限定せずに主体的に動く力です。自分には直接関係のないように思えることでも、自分ごとのように捉え、積極的に関与し、責任感を持って取り組むことを意味します。
チームのメンバーが抱えている問題に対して、「自分の仕事じゃない」と思わずに、自分の問題のように捉えてサポートをしたりします。
また、自分の業務範囲を超えて、会社全体の目標達成に貢献することも含まれます。
働きかけ力とは?
働きかけ力とは、他人に働きかけ巻き込む力のことです。例えば、「やろうじゃないか」と呼びかけ、目的に向かって周囲の人々を動かしていくことです。
ネットワーキング行動とは人脈作りのことです。人脈は財産だという人もいます。「人から声を掛けられたことがチャンスになる」ということもあり、積極的に人とのつながりを持ちます。
人脈は、単なる顔が広い、名刺をたくさん持っている、電話帳の登録数が多いということではなく、困ったときに助けを求めたり、求められたり、利害関係が成り立つ人と人とのつながりです。
また、多様な人とのつながりも大切です。多様な人とは、自分と違う背景や専門知識、専門技術を持っていたり、自分とは異なる価値観を持っている人たちのことです。
さらに、相手との壁を越えて多様性を活かす対話力も必要です。価値観の違う相手に対して、自分の想いを伝え、相手の話を傾聴し、意見や立場の違いを理解します。関係構築能力、異文化集団に飛び込み、信頼を勝ち得る力となります。
パートナーも重要です。同じ目標に向かって、協力し合える相手や仲間です。お互いが持っていない知識やスキルを補うことで相乗効果(シナジー)を生み出します。
協業も重要でしょう。人が集まり、協力して作業をすることです。企業で働く場合は、チームで仕事をすることがあります。大きな目標も、チーム一丸となって取り組むことで達成します。
これらを人間関係資本と言います。人間関係資本は人脈の強さと幅の広さのことです。
実行力とは?
実行力とは、目的を設定し確実に行動する力のことです。例えば、言われたことをやるだけでなく自ら目標を設定し、失敗を恐れず行動に移し、粘り強く取り組むことです。
詰める力とは、問題点を発見し、分析して解決へと遂行する力です。やり切る力とは困難や挫折を味わってもあきらめずに努力を続け、目標を最後までやり遂げる力です。
組織に隷属(れいぞく)せずに、高い志を持ちピンで立てる力とは、特定の会社や組織へ過度に依存したり、従属することなく、自分自身の価値観や意志に基づいて行動することです。
大きな目標やビジョンを持ち、それに向かって努力し続ける意志も大切です。自分の信念や価値観に基づいた行動を取ることで、他人や社会に貢献する姿勢を示します。
行動できない理由

行動ができない理由はいくつか考えられます。
たとえば、失敗や他人の評価を恐れるため、行動ができなくなるパターンです。また、完璧主義により、すべてを完璧にこなそうとして、動けない場合もあります。
目指す目的や目標がない場合、行動を起こす内外の動機付けがない場合も、前に踏み出しにくくなります。また、過去に失敗経験がある場合、知識やスキルが不足している場合も該当します。
情報がなさ過ぎても、行動ができない理由になりますが、情報が多すぎても、何から始めればよいかがわからず、行動に移せないときがあります。
すぐに諦めてしまう理由

行動をすぐに諦めてしまう理由は、いくつかあります。
目的や目標がない場合、計画が現実的でない場合は、途中であきらめやすくなります。また、内的なモチベーションが不足していても、続けることは難しくなります。
「3日坊主」という言葉があります。最初は、新鮮で興味深くても、数日経つと飽きてしまうこともあります。また、初めて取り組んだときは、成果が出るまでに時間がかかることもあり、挫折してしまいます。
また、最初に過度な期待を持つと、実際行動したときに思ったような結果がでなければ、失望しモチベーションが下がることもあります。
こういったことから、行動し始めることはできても、続かず、諦めてしまうことがあります。
諦めたほうが良い場合
成果を出すためには、粘り強く行動することは、とても大切なことです。しかし、「損切」という言葉や「見切りをつける」という考え方もあります。
例えば、商品やサービスを販売する際に、広告費をかけたとします。売れない商品のために、広告を出し続けるのは、費用対効果が良くありません。「粘り強く」行動し続けたことによって、商品が売れる根拠が見出せるのであれば、続ける価値がありますが、そうでなければ、止める手もあります。
サンクコストという言葉があります。埋没費用とも言いますが、新規事業を始めたときに、労力やお金、時間をかけたとします。しかし、新規事業が失敗したと思っても、撤退となると使った費用が回収できないため、撤退の意思決定ができないことがあります。
撤退できないということは、黒字にならなければ、赤字事業として続けてしまうことになります。
諦めないほうがいい場合は、今は成果が出なくても、成果への道筋が見えたり、少しでも前進している感覚がある場合は、続けてもよいでしょう。
例えば、映画のチケットを買ったとします。映画を観始めるとあまり面白くないと感じても、「せっかくお金を出したから」と思い、最期まで見てしまうようなことです。
また、新しいプロジェクトに多くの資金を使ったとします。プロジェクトの成功する見込みが薄いとわかっていても。「ここまで投資したし…」と思って、さらに資金を投入し続けることがあります。
このように、粘り強く続けないほうが良い場合もあります。
サンクコストは、コンコルド効果とも呼ばれます。由来は、イギリスとフランス共同開発の超音速旅客機「コンコルド」に関連しています。
このプロジェクトは莫大な費用がかかり、経済的に成功する見込みが低いと分かっていながらも、投入され、資金と労力を理由にプロジェクトが続行されたことから、この現象が名付けられました。
挫折を防ぐには?

挫折を防ぐ方法を紹介します。行動を絞ります。一度に複数の新たな行動をしようとすると、負担が大きくなり、続けるのが難しくなります。まずは、ひとつのことに集中します。ひとつの行動が慣れてきたら、次の行動に移ることで、挫折しにくくなります。
次に、行動を複雑にしないことが大切です。行動の内容をやたらと多く、複雑にしないことです。複雑なルールや条件が多いと、挫折の原因になります。シンプルなルールにすることで、続けやすくなります。
また、結果にこだわりすぎないことも大切です。結果や目標を持つことはモチベーションを高めるために重要ですが、それに固執しすぎると、思うような結果が出なかったときに挫折してしまいます。
できれば、行動そのものに焦点を当て、続けられるようにします。結果が出ることを目指しつつ、行動そのものを楽しむようにしましょう。
これらのポイントを実践することで、挫折しにくくなり、目標達成に向けて一歩一歩進んでいけるようになります。シンプルで続けやすい行動を選び、焦らずに進むことがポイントです。
自覚する
「会社では上司の言われるがままに仕事」「家では家族の都合で予定が変わる」。週末になると、仕事の疲れもあり、家でダラダラと過ごしたい気持ちもわかります。
しかし、主体的に人生をコントロールしているかと言われれば、いかがでしょうか。人には選択の自由があります。前に踏み出す力を鍛えるためには、自覚するところから始めてましょう。
例えば、「自転車に乗れない」と自覚したとします。次のステップは「自転車に乗れるようになる」という目標を設定したとします。このように、自覚がなければ、自分が何を変えたいのか、どこに向かいたいのかがわかりません。
会社では上司の指示に従うことが多いかもしれませんが、すべての選択を放棄しているわけではありません。上司の指示に従いながらも、効率的に仕事をする工夫もできます。また、上司と話して、より自分の意見や提案を反映させるようにすることもできます。
家庭でも、家族の都合に合わせることが必要な場面は多いでしょう。しかし、家族とのコミュニケーションをして、自分の希望や意見を伝え、相互に理解し合うことで、バランスの取れた関係を築くこともできます。
休みの日についても、ただダラダラと過ごすのではなく、自分のための時間を意識的に作ることもできます。例えば、趣味に時間を割いたり、リラックスするための活動を計画したりすることで、休息の質を高めることができます。
自分の現状を客観的に見つめ直し、自分がコントロールできる部分に焦点を当てることが大切です。どんな状況にあっても、選択の自由があることを自覚し、その自由を最大限に活かすことがポイントです。
主体性と実行力は優先度が高い
社会人基礎力は12の要素あり、鍛えるには優先順位があります。
まず、一番最初に鍛えるべき能力は「主体性」です。「主体性」は、自分の意志や判断で行動して取り組む力ですから、主体性がなければ、行動はありませんから、仕事の成果も出せませんし、他の能力も鍛えられません。
次に、優先するのが「実行力」です。「実行力」は、実現するために目指す物事(目標)を設定して、計画などを行動に移す力ですから、実行力がなければ結果が何も出ません。
まとめ
前に踏み出す力(アクション)とは、一歩前に踏み出して、失敗しても粘り強く取り組む力のことです。指示待ちにならずに、自ら行動できるようになることが求められます。
成果を出すためには行動することが大切です。また、行動していると成功することもあれば、失敗することもあります。そんなときに、粘り強く行動し続けることも大切です。
行動するとしても、指示されてから行動するのか、指示待ちにならずに行動できるのかは違います。一人称で物事を捉えるということは、他人事にせず、自分事として考えるということです。自分事として考ることは、自ら行動する一歩です。





