社会人基礎力に役立つ!読解力とは?

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「理解に時間がかかる…」「大切な情報を見逃す…」「メモを取るのが苦手…」。そんな悩みはないですか? もしかしたら、その原因は読解力の不足かもしれません。

社会人基礎力とは、職場や地域社会で仕事をするときに重要となる基礎的な能力のことです。

2006年に経済産業省が読み書きなどの「基礎学力」と、職業知識や資格などの「専門知識」に加えて、仕事をするために必要となる能力として「社会人基礎力」を提唱しています。

わかりやすく言うと、社会人基礎力とは、基礎学力・専門知識を生かす能力のことです。

読解力とは、文章を読んで意味を理解する能力であり、仕事、学習、日常生活のあらゆる場面でとても大切です。

このスキルは、情報を正確に把握し、効果的に活用するために不可欠なことから、社会人基礎力の情況把握力に含まれる能力です。

ここでは読解力について詳しく説明していきましょう。

読解力の構成要素

読解力は、いくつかの要素から構成されています。

語彙力

語彙力(ごいりょく)とは、言葉や単語、表現の知識と適切に使うする能力のことです。多くの単語を知り、その意味を理解し、状況に応じて使い分ける力ということです。語彙力が高い人は、専門用語も知っていて、同義語や反義語、言葉のニュアンスや複数の意味を理解する力を持っています。

また、適切な場面で適切な言葉を選んで使うことができるため、表現力が豊かで伝えたい内容を効果的に伝えることができます。

文脈理解力

文脈理解力とは、文章や会話の中で、単語や文章の意味を文脈に基づいて理解する能力のことです。言葉の意味だけでなく、周囲の情報や状況、文章全体の流れなどを考慮して意味を把握する力です。

文章の前後関係や話し手の意図、背景情報などをもとにして、単語や文章の意味を判断することが含まれます。この能力が高い人は、複雑な文章や曖昧な表現でも文脈を読み取って理解することができます。

要約力

要約力とは、文章や情報の中から重要なポイントを抽出し、簡潔で明瞭な形にまとめる能力のことです。長い文章や複雑な内容を読み取り、内容を短い言葉やフレーズで再構築する力を言います。

要約力が高い人は、文章の重要なポイントを見極め、余計な情報を省いて効果的に伝えることができます。ここで必要なことは、何が重要で何が補足的な情報かを判断する力です。また、元の文章の意図を歪めずに伝える注意深さも必要です。

特に、情報過多の現代社会では大切な能力です。効率的に情報を処理し、他人に伝える力は、あらゆる場面で役立ちます。

批判的思考力

批判的思考力とは、情報や意見を単に受け入れるのではなく、慎重に分析し、評価し、判断する能力のことです。情報の信頼性や妥当性を評価し、論理的な誤りや偏見を見つけ出すことができます。批判的思考は、事実と意見を区別し、根拠に基づいた結論を導き出します。

まず、情報を客観的に観察し、様々な視点から検討します。次に、情報源の信頼性や情報の正確性を評価し、根拠の強さや論理の整合性を確認します。最後に、分析結果に基づいて自分の意見や結論を形成します。感情や先入観に左右されず、合理的かつ独立した判断を下すことが大切です。

例えば、ニュースや広告、政治的主張などに対して批判的思考を持つことによって、プロパガンダなどの情報に惑わされず、より正確な判断をすることができます。

推論力

推論力とは、既存の情報や知識をもとに、新しい結論や理解を導き出す能力のことです。観察や事実、前提条件から論理的な筋道を立てて、結果を推測することができます。問題解決や意思決定の際に大切な役割を果たします。

まず、手元にある情報をもとに、関係性やパターンを見つけ出します。その後、その情報から得られる結論だけでなく、潜在的な意味も考えます。

例えば、ある事象が発生した原因を探る際、推論力(仮説)を使って複数の可能性を検討し、それぞれの可能性の裏付けとなる証拠を集めて分析し、比較検討します。これにより、最も合理的で信頼性の高い結論に到達します。

読解力の重要性

読解力の重要性は、学習や仕事、日常生活における多くの場面で不可欠です。学習では、多くの文章や資料を読み、それらの内容を理解することが求められます。読解力が高ければ、教科書や業務マニュアルなどを効率よく理解し、重要な情報を得ることができます

また、メールや報告書、メモなどの文章を正確に理解することで、誤解を避け、円滑なコミュニケーションができます。職場では、指示や情報共有の際に、文章の意味を正確に把握することが求められます。読解力が不足していると、誤った解釈や意思疎通ができなくなります。

さらに、日常生活では、ニュースや契約書、医療情報など、正確な理解が求められる場面は多くあります。例えば、契約書の内容を理解することで、後々のトラブルを防ぐことができますし、医療情報を正確に理解することで、自分や家族の健康管理に役立てることができます。

読解力の鍛え方

読解力は、読書や学習で鍛えることができます。さまざまなジャンルの文章を読むことで、異なる文体や表現方法に触れ、理解力を高めることができます。また、読んだ内容を要約したり、他人に説明することで、理解の深さを確認することも効果的です。読解力は継続的な習慣によって向上します。

語彙力は読書や会話、学習で鍛えられ、新しい単語に出会った際にその意味を調べて覚える習慣を持つことが効果的です。

文脈理解力も読書や会話の中で鍛えられます。多くの文章を読むことで様々な文脈を経験し、その中で単語やフレーズがどのように使われるかを学ぶことが重要です。また、他人と会話する中で、相手の意図や背景を考えながら話を聞くこともこの能力を向上させます。

要約力は、読書や学習の際に意識的に要約を行う習慣を持つことが効果的です。例えば、読んだ文章の要点をまとめてみることで、要約力を鍛えることができます。また、他人に説明する際に、簡潔で明瞭な表現を心がけることも有効です。

批判的思考力は、常に疑問を持ち、情報の裏にある事実や意図を探る姿勢を持つことが大切です。また、他人と議論したり、異なる意見を尊重しながら対話を重ねることで、鍛えることができます。

推論力を高めるためには、論理学や数学的な思考のトレーニングを行うことが効果的です。日常生活の中で、常に「なぜそうなるのか」「他にどんな可能性があるのか」といった問いを持つことも、推論力を鍛えるための重要な習慣です。

読書の仕方

読書は、著者の経験が数時間で得られるように、情報が整理されています。世の中の動きに合わせて、常に新しい考え方や情報を取り入れることができる便利なものです。もし、読書をしなければ、他人の経験から学ばないことになり、すべて独力で始めることになるので時間がかかります

書籍を選ぶときには、目的を持って本を選ぶことです。今、抱えている問題や課題に即した書籍、興味のある内容などがおススメです。仕事に役立つのは理論より実践的のノウハウです。教養型の書籍より、成功事例など経験型の書籍が行動しやすいです。

また、知りたいテーマがあったら、そのジャンルの書籍を集中的に読書することも効果的です。なぜなら、著者が違うことで複数の意見を参考にでき、体系的に理解できるからです。

読書の目的を持つことで、読書スピードも上がります。なぜなら、重要なところは熟読、重要でないところは、斜め読みで速度に緩急をつけることができるからです。

多読という言葉がありますが、たくさん読むことを目的とするのではなく、問題解決など、目的に必要な情報だけが得られれば十分としましょう。最悪、1冊の書籍で1行だけ役に立ったとしても目的が達成できれば価値があります。お金を出して買ったからと言って、役に立たない本は読むのをやめて、次の本に取り掛かることも大切です。

読解力を上げる読書の方法は、読む順序にあります。

  • 表紙
  • 裏表紙
  • 目次
  • まえがき
  • あとがき

これらを先に読んで、目的の内容が含まれているかを調べてから本文を読みます。役に立ちそうな重要なポイントは、ページの角を折ります。これをドッグイヤーと言います。ページの角を折ることで、犬の耳が折れた様子に似ていることからできた言葉です。角を折ったページが多い書籍は、自分にとって良書ということです。

最期に、書籍を読んでいてひらめいたアイデアはメモをします。できれば、アクション「〇〇する」といったメモが行動に移しやすいでしょう。

読書記録の付け方

読書を習慣化するために記録をつけることをおススメします。読書記録は、アプリやスプレッドシートなど、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

あまり、複雑なことをすると面倒になり続かなくなるので、できるだけシンプルにするのがコツです。読書を終えたら、本のタイトル、著者名、読了日を記入します。これだけで十分です。

気に入った書籍があれば、色でも付けておけば大丈夫です。こうすることで、部下や後輩からおススメの書籍を聞かれたときにも紹介できますし、一覧で並べておくだけで検索もできます。

速読は必要か?

「インプットが早ければ、知識習得が効率的になるのに…」。そう考えて、速読にチャレンジする方もいることでしょう。

そもそも、読書のやり方は小学校のときに学びました。声に出して読む音読です。音読と黙読の違いは、読み方と得られる効果にあります。音読は発音練習や記憶の定着、集中力の向上に効果的です。

黙読は速読や自分自身を見つめ直すような読書、長時間の読書に適しています。どちらの方法も、それぞれの利点を最大限に活かすために、読む目的や状況に応じて使い分けます。

例えば、学習や記憶が必要な場合は音読が向いているでしょうし、多くの情報を短時間で処理したい場合は黙読が向いています。

次に、黙読でも速読が必要かどうかは、読む目的や内容によって異なります。大量の情報を短時間で把握する必要がある場合や、広範な知識を効率よく得るためには速読が向いています。また、詳細な理解や深い考察が求められる場合には、ゆっくりと丁寧に読むことが重要です。

速読の能力を磨くには?

速読の能力は、読書の習慣があればある程度は速くなります。また、速読の能力は訓練によっても鍛えられます。

まず、黙読でも心の中で声に出して読むことを減らす訓練をします。多くの人は、読む際に頭の中で音読してしまうため、読書速度が落ちます。これを減らすために、文字を「見る」ことに集中し、意味を直接理解するようにします。

次に、目で一つの単語に焦点を合わせるのではなく、一度に複数の単語やフレーズを視野に入れるように訓練します。1文字ずつ読むよりも、単語で読んだ方が早くなり、単語よりも文節、文節よりも文で読んだ方が早くなります。

速読の練習では、特定時間内にどれだけの文章を読むかを測定する方法があります。例えば、1分間でどれだけの文字数を読めるかを記録し、その数を増やしていきます。速く読むだけでなく、理解も必要です。速読の習得は継続的な努力と練習によって得られ、効率的な情報収集ができます。

読書をしなかったら…

もし、読書をしなかったらどうなるかを考えたことがありますか? たとえば、学校で用意された教科書以外、まったく書籍を読まなかったとしましょう。

すると、情報源は、親、知人、友人、先生、会社の同僚、テレビやYoutubeなどのメディアになります。情報には必ず、発信者の意図や想いが入る場合があり、必ずしも自分にとって正しい情報とは限りません。

しかし、読書習慣がないことで、批判的思考力の能力が伸びず、鵜呑みにすることで誤った意思決定をしてしまうことがあります。

情弱という言葉があります。情報弱者という意味です。情報を収集したり理解したりする能力が低い人を指します。情弱の状態は、日常生活において、騙されやすくなったりとリスクを伴います。

そんな場合は、オーディオブックなどを利用したりして、さまざまな書籍などの情報に触れることで、意思決定能力も向上します。

まとめ

読解力は、文章を読んでその意味を理解し、情報を効果的に活用する能力です。これは、学習、仕事、日常生活において非常に重要です。

読解力を高めるためには、日常的な読書習慣を持ち、多様なジャンルの文章を読むこと、要約や議論の練習が有効です。

読解力が向上すると、学習成果や仕事の効率が上がり、コミュニケーション能力も向上します。


参考文献・リソース


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