社会人基礎力に役立つ!規律性の鍛え方とは?

チームで働く力
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周りと調和が取れない…」って悩まれていませんか? 約束や締め切りが守れず、周囲との調和を乱してしまう人。もしかしたら、原因は「規律性」にあるかもしれません。

仕事は、社内外の人と連携することも多く、約束やルールが守れないと、信頼を失うことになります。また、チーム全体に悪影響を与えたしまうこともあります。そこで、今回は規律性について説明します。

ミカタ部長
ミカタ部長

この記事は次のような人におすすめ!

  • 規律性を鍛えたい人
  • 時間管理を鍛えたい人

会社に黙って失踪は悪か?

仕事をしていたら、誰だって辛いことの一つや二つはありますよね。「会社の人と合わない」「お客さんと合わない」「仕事が合わない」「仕事がきつい」など、がまんの限界となり、会社に行く気にならずに、気が付けば無断欠勤で逃避行、出社拒否、そして無断退職になってしまうことも…。

そもそも、辞めたいと会社に伝えても辞めさせてもらえない人もいますし、退職代行サービスも流行っています。このような人たちは、果たして規律性がないのでしょうか?

意外と知らない就業規則

こんなニュースを見たことはありませんか?

【ニュース】1年以上、無駄欠勤の公務員職員が懲戒免職に。

ほとんどの会社では就業規則を作っています。就業規則とは、雇用側の企業と雇用される側の従業員の両方において、仕事場の労働条件や職場内の規律を書いた文書です。

労働基準法第89条により、事業場(仕事場)ごとに常態として10人以上の労働者を使用している場合は、就業規則の作成・届出義務があります。

そこには、「正当な理由なく無断欠勤をした場合…」と定めることがよくありますが、「正当な理由」とは、どんな理由でしょうか?

無断欠勤とは、従業員が事前に許可を得ないで、勤務日に出社しない・勤務を始めないことです。労働契約や就業規則の違反になることがほとんどです。

そこで、無断でも欠勤が許される範囲は会社によって違います。例えば、就業規則には、「やむを得ない事情があり、連絡が遅れた場合には、会社判断により無断欠勤としないものとする」と書かれていたりします。

無断欠勤の理由とは?

やむを得ない事情とは、避けられない、避けることが難しい状況です。人の意志や能力を超えた場合を想定しています。

ミカタ部長
ミカタ部長

他の社員が聞いたら「仕方がないよね…」という状況です。

やむを得ない事情の例
  • 自然災害(地震災害・火山災害・風水害・斜面災害・雪氷災害など)
  • 突然の事件(刑事事件など)
  • 突然の事故(交通事故など)
  • 急病(救急搬送で入院など)

例えば、突然の事故・事件に巻き込まれて入院、病気で倒れて入院、被災して連絡手段がないといった場合などです。

では、体調不良で起きられなかった場合は、やむを得ない事情になるでしょうか

体調不良というのが、会社側にとって、一番見極めが難しいところなのです。単なる寝坊による仮病や逃避かもしれませんし、メンタルヘルスの問題かもしれないからです。

体調不良で無断欠勤する例
  • 仮病(寝坊、ずる休み、怠けるなど)
  • 逃避(退職するつもりで連絡を絶っているなど)
  • うつ病などのメンタルヘルス(ハラスメント・長時間労働など)

逃避は無断欠勤になりますし、体調不良でも風邪で熱がある場合は、常識的に事前連絡をするでしょう。判断が難しいのが、仮病かメンタルヘルス問題の見極めです。

風邪をひいて会社を休む目安となる基準は、37.5度以上の発熱、咳が続いているときです。※感染症など法律で休むように決まっている疾患もあります。

職場内の人間関係や労働環境により、メンタルの問題を抱える場合があります。例えば、「職場に行こうとしても行けない」「欠勤連絡をしようとしても手が止まる」といったことも可能性としてはあります。

一番確実なのは、病院に行って診断書をもらい会社に出すことです。会社側から診断書の提出を求められることもあるでしょう。しかし、病院にいくかどうかは個人の判断なので、会社側には強制力はありません。ですから、診断書の提出がない場合、無断欠勤となるかどうかは就業規則によります。

通常、雇用主と労働者で雇用契約を結びます。労働者は会社に労務を提供する代わりに賃金を支払うことを約束するのです。この約束が破られると、組織が乱れ、みんなが気持ちよく働けないので問題になるのです。

規律性は社会人基礎力のひとつ

少し目線を変えてみましょう。社会人基礎力のひとつである規律性。社会人基礎力とは、経済産業省が提唱している基礎学力・専門知識を生かす能力のことで、前に踏み出す力考え抜く力チームで働く力3つの能力から構成されています。規律性チームで働く力に含まれた能力です。

社会人基礎力の詳細はこちら

社会人基礎力のベースは?

社会人基礎力のベースとなるが、人間性・基本的な生活習慣です。思いやり、公共心、倫理観・基礎マナー自分ことはじぶんでやるなどです。

人間性・基本的な生活習慣の例
  • 思いやり(他社への理解、協力と助け合い)
  • 公共心(社会で望まれる行動、人に迷惑をかけないなど)
  • 倫理観(人として守るべき善悪判断)
  • 基礎マナー(日常生活を円滑に行うための配慮など)
  • 自分のことは自分でやる(自立心)

これらは、家庭や小学校の「生活」、中学校の「道徳」の学校教育で学びます。ですから、規律性のベースは学んでいるはずです。しかし、それは学んだ人の常識であって、そうではない人もいます。

例えば、契約や約束でさえ、「相手を縛るためのもので、自分が縛られることがあってはいけない」と考える人もいるとか…。自分にとって当たり前でも、誰かにとっては当たり前とは限りません。ここが、常識という言葉の難しさだと思います。

規律性とは?

規律性とは、人との共同生活でルールや約束を守る力になります。社会で生活をする上で守らなければならない法律や道徳、習慣などの基準があります。

守るべきもの
  • 法律(法令・条例)
  • 同労協約・就業規則・雇用契約
  • コンプライアンス・企業倫理
  • 契約や約束
  • マナーやエチケット
  • 文化・地域の習慣や慣行
  • チームやコミュニティのルール

健康管理

規律性を高める上で、最重要なのが健康管理です。健康がすべてではありませんが、健康を失うと多くのものを失うことになります。そこで、伝えたいのがブレスローの7つの健康習慣です。

ブレスローの7つの健康習慣とは、アメリカのブレスロー教授が、生活習慣と健康の関係を調査し、健康と意味があり、関わりがあるとした7つの健康習慣です。7つのうち、6~7つ守られている人と0~3との人では平均寿命が10年違うことが調査の結果わかりました。(55歳男性での比較)。

7つの生活習慣チェック
  • 朝食を毎日とっている
  • 間食をしていない
  • 定期的に運動をしている
  • 適正体重を維持している
  • 過度な飲食をしていない
  • 喫煙をしていない

食事と運動に気を使い、適正体重を保ちます。喫煙は避け、飲酒はほどほどにし、ギャンブルも控えましょう。男の道楽と言われていたのは昭和時代の話です。

生活習慣

規則正しい生活習慣も大切です。規則正しい生活とは、「起床」「就寝」「朝食」「昼食」「夕食」とという睡眠と食事の時間を同じリズムで生活し、習慣化することです。

ミカタ部長
ミカタ部長

食事は、1日3食がよい説と1、2食でもよい説がありますね。

食事をする時間も決めます。理想的な睡眠時間もあるようです。年齢や体質によっても違いますが、長時間寝れば良いというものでもありませんし、短時間睡眠(ショートスリーパー)もよくないようです。出勤時間から逆算して、起きる時間と寝る時間を決めれば睡眠時間が決まります。

1日の3割は寝ているわけですから、よく眠れるように睡眠環境も気を使いましょう。例えば、寝室環境や寝床環境を整えることもおススメです。

寝室環境・寝床環境
  • 寝室環境
    • 室温(エアコン)
    • 湿度(加湿器・除湿器)
    • 光(暗さ、遮光カーテン、アイマスク)
    • 音(静けさ、耳栓、ホワイトノイズ)
    • 匂(ディフューザー)
  • 寝床環境
    • 寝具(布団、枕)
    • 寝装品(パジャマ)
  • 適正体重を維持している
  • 過度な飲食をしていない
  • 喫煙をしていない

生活習慣のリズムは、会社の飲み会や出張などで、崩れることがありますが、できるだけ習慣化できるようにしましょう。

時間管理

そもそも、明治時代までは時間感覚はアバウトでした。産業革命以降、西洋社会では時間管理の重要性が増し、明治時代に時刻制度が24時間制に変わり、大正時代になると国民は「秒」という単位を意識するようになりました。

その後、時間を正確に守ることが社会で重要になり、経営者と労働者の交渉では、時間を正確に守ることが双方の約束の鍵になりました。そして、昭和に入り、日本人は時間に正確と言われるようになったわけです。

現代では、時間を守るのはマナーとなりました。日本では「時間を守らない人は信用が低い」という固定観念があり、時間を守る行動習慣が定着しています。

なぜ、時間を守れないと信用が下がるのか? その理由は、時間を守る人は約束を守る能力があると考えられるからです。また、時間を守ることは、相手を大切にしているから仕事に対する責任感があるから時間による経済的損失や機械的損失を考えられるからなど、これらの理由から信頼の基準のひとつとなりました。

時間を守る人は、時間の大切さを知っています。自分も相手の時間も、同じように大事にできる人だから、信頼される人になれるのです。

服務規程

服務規程とは、労働者が守るべきルールのことです。就業規則の中で定めるのが一般的です。規則やルールは知らなければ守れませんから、事前に確認しておくとよいでしょう。

労働基準法第106条で「就業規則の周知義務」が定められいて、就業規則の閲覧を制限したり、許可制を取ったりすることは認められていません。全従業員がいつでも自由に閲覧できます。

職場のルールやマナーとして、服務規程でよく定められていることは、次のような内容です。

服務規程の例
  • 業務上の指揮命令に従うこと
  • 無断での職場を離れないこと
  • 会社の誹謗中傷、ハラスメントの禁止
  • 会社の秘密保持・個人情報保護・SNSの書き込み制限
  • 副業や兼業の可否
  • 早退、遅刻、欠勤などの勤怠ルール
  • 会社設備・備品の利用法、喫煙の禁止
  • 服装、身だしなみなど

喫煙の禁止や、副業・兼業(複業)の許可、SNSの炎上防止、セキュリティ対策、ハラスメントについても、時代の変化とともに服務規程も変わってきています。

責任感を持つ

責任感とは、自分の仕事や行為に対して責任を大切にする気持ちです。責任とは、任せられた仕事を最後までやり遂げることをいいます。担当者は仕事をやり遂げる責任、上司は部下に仕事を遂行させる責任があります。また、責任の果たし方は、遂行責任説明責任賠償責任の3つがあります。

3つの責任の果たし方
  • 遂行責任
  • 説明責任
  • 賠償責任

遂行責任は、仕事が思い通りいかなくても、最後までガマンしてやり遂げることです。AがだめならB、BがだめならCと達成するまでやります。

説明責任は、問題があったときに説明すること。部下が上司にする報告も説明責任を果たします。上司は、経営層に監督義務を怠った、間違った判断・命令をしたことに対して説明責任果たします。

説明責任を果たすには、失敗を認め相手の知りたいことを知らせ原因と対策を説明するの3つで相手を納得させることです。

賠償責任は、損害賠償(損害がなかったのと同じ状態にすること)などの義務を果たすことです。社員が仕事のミスで会社に損害を与えた場合は、通常、損害賠償責任を負いません。なぜなら、社員のミスは企業経営の運営の中に含まれ、経営者がリスクを負うべきものと考えられているからです。

場合によっては、社員の損害賠償として、罰金、減給、降格、休日出勤、残業などがあります。ただし、これらは重視しません。なぜなら、士気が下がり、リスクを冒さず、チャレンジしない社風になるからです。その代わり、遂行責任や説明責任を重視します。

社員がミスした場合、賠償責任は会社が負いますから、社員は説明責任を果たします。社員に賠償責任を負わせない代わりに、会社は指揮命令権を持つわけです。これにより、社員は失敗しても賠償責任を負わないことで、新しいことにもチャレンジできますし、リスクのある仕事もできるようになります。

まとめ

規律性は、人との共同生活でルールや約束を守る力です。守るべきものには、法律、労働協約、コンプライアンス、契約や約束、マナー、地域の習慣、チームのルールなどがあります。

健康管理も重要です。規則正しい生活習慣を維持し、時間を守ることも大切です。時間管理は、現代社会で信頼を得るための重要な要素です。

服務規程を遵守し、責任感を持つことが、職場での信頼関係を築くために大切です。

ぜひ、できることから始めてみましょう。


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