社会人基礎力とは?3つの能力12の要素をわかりやすく図解一覧

社会人基礎力
記事内に広告が含まれています。
初心者5.0
重要度3.0
難しさ1.0
この記事のレベル

働いていると悩みが多い…」。学校を卒業して、社会人として仕事をしていると悩みやストレスは多いと思います。その理由は、もしかしたら社会人基礎力の不足が原因かもしれません。

社会人基礎力とは、職場や地域社会で仕事をするときに重要となる基礎的な能力のことです。

経済産業省が読み書きなどの「基礎学力」と、職業知識や資格などの「専門知識」に加えて、仕事をするために必要となる能力として「社会人基礎力」を提唱しています。

わかりやすく言うと、社会人基礎力とは、基礎学力・専門知識を生かす能力のことです。

働き方は、終身雇用も減り、非正規雇用も増えて変わりました。企業も即戦力を求めるようになり、基礎学力と専門知識を生かすための能力として、社会人基礎力が産業界の要望に提唱されました。

それでは、社会人基礎力について詳しく説明しましょう。

ミカタ部長
ミカタ部長

この記事は次のような人におすすめ!

  • 社会人基礎力を知りたい人
  • 3つの能力、12の要素をしりたい人

社会人基礎力の3つの能力とは?

社会人基礎力は「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」「チームで働く力(チームワーク)」の3つの能力から構成されています。

前に踏み出す力(アクション)

一歩前に踏み出して、失敗しても粘り強く取り組む力のことです。

指示待ちにならずに、自分目線で物事を捉えて、自ら行動できるようになることが求められています。

考え抜く力(シンキング)

疑問を持って考え抜く力のことです。

論理的に答えを出すだけではなく、自ら課題を見つけて、解決のための計画を立てる、他者に依存せずに行動する思考力が求められています。

チームで働く力(チームワーク)

多様な人々とともに、目標に向けて協力する力のことです。

グループ内の協調性だけではなく、多様な人々との繋がりや協働を生み出す力が求められています。

この3つの能力は、さらに12の要素に分かれます。

社会人基礎力の12の要素とは?

社会人基礎力の3つの能力は、さらに「主体性」「働きかけ力」「実行力」「課題発見力」「計画力」「創造力」「発信力」「傾聴力」「柔軟性」「情況把握力」「規律性」「ストレスコントロール力」の12の要素から構成されています。

前に踏み出す力に含まれるのは、主体性・働きかけ力・実行力の3つです。

  • 主体性…物事に進んで取り組む力
  • 働きかけ力…他人に働きかけて巻き込む力
  • 実行力…目的を設定して確実に行動する力

考え抜く力に含まれるのは、課題発見力・計画力・創造力の3つです。

  • 課題発見力…現状を分析して目的や課題を明らかにする力
  • 計画力…課題の解決に向けたプロセスを明らかにして準備する力
  • 創造力…新しい価値を生み出す力

チームで働く力に含まれるのは、発信力・傾聴力・柔軟性・情況把握力・規律性・ストレスコントロール力の6つです。

  • 発信力…自分の意見をわかりやすく伝える力
  • 傾聴力…相手の意見を丁寧に聴く力
  • 柔軟性…意見の違いや立場の違いを理解する力
  • 情況把握力…自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
  • 規律性…社会のルールや人との約束を守る力
  • ストレスコントロール力…ストレスの発生源に対応する力です。

さらに、12の能力要素を詳しく見てみましょう。

前に踏み出す力

主体性とは?

「主体性がない…」と上司に言われたことはありませんか?

主体性とは、物事に進んで取り組む力のことです。「前に進む力」に含まれます。例えば、指示を待つのではなく、自らやるべきことを見つけて積極的に取り組むことです。

辞書を見てみると次のような意味が書かれています。

【主体性】の意味
自分の意志・判断で行動しようとする態度。
デジタル大辞泉(小学館)より

つまり、わかりやすく言うと、主体性とは、自分の意志や判断で行動して取り組む力です。

自分の意志や判断で行動しようとすれば、自分で考えて、物事を見極めて決めます。

  • 変化に前向きに対処する力
  • 範囲を限定せずに主体的に動く力

働きかけ力とは?

仕事を「抱え込みすぎてる…」と感じることはありませんか?

働きかけ力とは、他人に働きかけて巻き込む力のことです。「前に進む力」に含まれます。例えば、「やろうじゃないか」と呼びかけ、目的に向かって周囲の人々を動かしていくことです。

辞書を見てみると次のような意味が書かれています。

【働きかけ】の意味
自分の主張や要求が通るように、話し合いをしたりするなどすること。あるいは、単にお願いをしたり要請をしたりすること。または、そうした活動を行うこと。
デジタル大辞泉(小学館)より

つまり、わかりやすく言うと、働きかけ力とは、自分の主張や要求を話し合い、また、要望や要請をして物事に関係をもたせて引き入れる力です。

自分の意見や求めるものを話し合ったり、お願いごとや実現のために願い出て求めることで、関係を持たせて引き入れていきます。

  • 協業力
  • ネットワーキング行動
  • 多様な人たちとの繋がり
  • パートナー力
  • 相手との壁を越えて多様性を活かす対話力
  • 人間関係資本
  • 関係構築能力
  • 異文化集団に飛び込み(混沌、未知、異文化を受け入れ)信頼を勝ち得る(周囲を巻き込む)力

実行力とは?

仕事は「やり遂げるのがつらい…」と思っていませんか?

実行力は目的を設定して確実に行動する力です。「前に進む力」に含まれます。例えば、言われたことをやるだけでなく自ら目標を設定し、失敗を恐れず行動に移し、粘り強く取り組むことです。

辞書を見てみると次のような意味が書かれています。

【実行力】の意味
実際にそのことを行える能力。計画などを実行に移す力。
デジタル大辞泉(小学館)より

つまり、わかりやすく言うと実行力とは、実現するためにめざす物事を設定して、計画などを行動に移す力です。

目的や目標、計画をもとに行っていきます。

  • 詰める力
  • やり切る力
  • 組織に隷属せず高い志を持ちピンで立てる力
  • チャレンジする力

考え抜く力

課題発見力とは?

「いつも課題を抱えていて、問題解決は難しい…」と感じていませんか?

課題発見力は現状を分析して目的や課題を明らかにする力です。「考え抜く力」に含まれます。例えば、目標に向かって、自ら「ここに問題があり、解決が必要だ」と提案することです。

辞書を見てみると次のような意味が書かれています。

【課題】の意味
解決しなければならない問題。果たすべき仕事。
デジタル大辞泉(小学館)より

【発見】の意味
[名](スル)
まだ知られていなかったものを見つけ出すこと。また、わからなかった存在を見いだすこと。
デジタル大辞泉(小学館)より

【分析】の意味
複雑な事柄を一つひとつの要素や成分に分け、その構成などを明らかにすること。
デジタル大辞泉(小学館)より

つまり、わかりやすく言うと、課題発見力とは、現状の物事を要素分解して構成を明らかにし、目的や解決しなければならない問題を見つけ出す力です。

  • 考え抜く力
  • 問題発見能力
  • システムとして物事を考える力
  • ソーシャルとビジネスを融合する力
  • 見えないものが見える力

計画力とは?

スケジュールを立てても「計画通りいかない…」と悩んでいませんか?

計画力は課題の解決に向けたプロセスを明らかにして準備する力です。「考え抜く力」に含まれます。例えば、課題の解決に向けた複数のプロセスを明確にし、その中で最善のものは何か」を検討し、それに向けた準備をすることです。

辞書を見てみると次のような意味が書かれています。

【プロセス】の意味
仕事を進める方法。手順。過程。経過。
デジタル大辞泉(小学館)より

つまり、わかりやすく言うと、計画力とは、課題を解決するための手順をはっきりさせて用意する力にです。

  • 高い倫理観を持ち正しい選択をする力
  • 詰める力
  • 金融的投資能力
  • 未来を予想する力

創造力とは?

企画を立てていて「解決策が思いつかない…」と感じたことはありますか?

創造力は課題に対して新しい解決策を生み出す力です。「考え抜く力」に含まれます。例えば、既存の発想にとらわれず、課題に対して新しい解決方法を考えることです。

辞書を見てみると次のような意味が書かれています。

【創造】の意味
新しいものを初めてつくり出すこと。
デジタル大辞泉(小学館)より

つまり、わかりやすく言うと、計画力とは、固定観念にとらわれない新たなアプローチ方法を生み出す力です。

  • 抽象思考力
  • 価値判断力

チームで働く力

発信力とは?

ミーティングなどで「うまく伝わらないな…」そう感じたことはありますか?

発信力は自分の意見をわかりやすく伝える力です。「チームで働く力」に含まれます。例えば、自分の意見をわかりやすく整理した上で、相手に理解してもらうように的確に伝えることです。

辞書を見てみると次のような意味が書かれています。

【意見】の意味
ある問題に対する主張・考え。心に思うところ。
デジタル大辞泉(小学館)より

つまり、わかりやすく言うと、発信力とは、自分の主張や考えをわかりやすく伝える力です。

伝えたからといって伝わったとは限りません。一方的に伝えるのではなく、相手に自分の主張や考えがわかりやすく伝わるようにします。

傾聴力とは?

上司から「話を聞いてる?」って言われたことはありませんか?

傾聴力は相手の意見を丁寧に聴く力です。「チームで働く力」に含まれます。例えば、相手の話しやすい環境をつくり、適切なタイミングで質問するなど相手の意見を引き出すことです。

辞書を見てみると次のような意味が書かれています。

【傾聴】の意味
耳を傾けて、熱心に聞くこと。
デジタル大辞泉(小学館)より

【丁寧】の意味
細かいところまで気を配ること。注意深く入念にすること。また、そのさま。
デジタル大辞泉(小学館)より

【聴く】の意味
注意して耳にとめる。耳を傾ける。
デジタル大辞泉(小学館)より

つまり、わかりやすく言うと、傾聴力とは、相手の主張や考えを細かいところまで注意して熱心に聴く力です。

相手の声が自然と耳に入って聞くのではなく、相手の主張や考えがわかるように注意して聴きます。

柔軟性とは?

友人から「頑固だね…」って言われたことはありませんか?

柔軟性は意見の違いや立場の違いを理解する力です。「チームで働く力」に含まれます。例えば、自分のルールややり方に固執するのではなく、相手の意見や立場を尊重し理解することです。

辞書を見てみると次のような意味が書かれています。

【柔軟性】の意味
その場に応じた適切な判断ができること。さまざまな状況に対応できること。
デジタル大辞泉(小学館)より

【理解】の意味
他人の気持ちや立場を察すること。
デジタル大辞泉(小学館)より

つまり、わかりやすく言うと、柔軟性とは、相手の主張や考え、立場の違いを思いやる力です。

自分と相手の意見が食い違うことはよくあります。柔軟性があれば、相手の考えや立場も思いやれます。

  • 変化に前向きに対処する力

情況把握力とは?

チームメンバーから「空気を読めないね…」って言われたことはありませんか?

情況把握力は自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力です。「チームで働く力」に含まれます。例えば、)チームで仕事をするとき、自分がどのような役割を果たすべきかを理解することです。

辞書を見てみると次のような意味が書かれています。

【情況】の意味
移り変わる物事の、その時々のありさま。
デジタル大辞泉(小学館)より

【把握】の意味
しっかりと理解すること。
デジタル大辞泉(小学館)より

つまり、わかりやすく言うと、情況把握力とは、自分と移り変わる周りの人々や物事とのかかわり合いがわかる力です。

情況把握力と状況把握力は、ほぼ同じ意味です。物事は刻々と変わっていきますから、その関係性を理解することは大切です。

  • 感情を学ぶ
  • EQ(Emotional Intelligence Quotient:心の知能指)
  • 情緒的資本

規律性とは?

同僚から「自分勝手だ…」って言われたことはありますか?

規律性は社会のルールや人との約束を守る力です。「チームで働く力」に含まれます。例えば、状況に応じて、社会のルールに則って自らの発言や行動を適切に律するです。

辞書を見てみると次のような意味が書かれています。

【規律】の意味
人の行為の基準として定められたもの。おきて。
デジタル大辞泉(小学館)より

つまり、わかりやすく言うと、規律性とは、人との共同生活でルールや約束を守る力です。

社会の規律は「社会規範」とも言います。法律や道徳、習慣など社会で生活をする上で守らなければいけないとされている基準があります。

  • シチズンシップ
  • 高い倫理観を持ち正しい選択をする力

ストレスコントロール力とは?

日々の生活にストレスを感じていませんか?

ストレスコントロール力はストレスの発生源に対応する力です。「チームで働く力」に含まれます。例えば、ストレスを感じることがあっても、成長の機会だとポジティブに捉えて肩の力を抜いて対応することです。

現代は、経済的にも技術的にも発展し、便利で暮らしやすい生活ができるようになりました。しかし、市場経済で経済を促進するために競争する「競争社会」になりました。

また、社会の組織化や高度な情報化などによって、生活が管理されるようになった「管理社会」でもあります。そういった環境の中で生活をしているわけです。

  • Work As Life(仕事とプライベートを分けない働き方)

チームで働く力で伝えたいこと

チームで働く力の6要素を見てください。

  • 発信力…伝えて
  • 傾聴力…聴いて
  • 柔軟性…相手を理解して
  • 情況把握力…情況を見て
  • 規律性…規律を守り
  • ストレスコントロール力

チームで働くということは、メンバーと協力するための基礎知識だということがよくわかりますね。

まとめ

社会人基礎力とは、職場や地域社会で仕事をするために必要な基本的な能力のことです。これは、読み書きなどの「基礎学力」や職業知識・資格などの「専門知識」に加えて、社会人として仕事をする上で重要なスキルです。

社会人基礎力を高めることで、仕事での悩みやストレスの軽減が期待できます。まずは、自分の能力を知り、優先順位をつけてスキルを鍛えていきましょう。


タイトルとURLをコピーしました