社会人基礎力に役立つ!考え抜く力(シンキング)とは?

考え抜く力
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なぜ、問題に気づかない…」「問題提起ばかりいいから…」って言われて悩んでいませんか?

人に言われて問題だと気付く、問題は指摘できるけど、解決策がわからないというのは、社会人にとって致命的かもしれません。

なぜなら、企業が商品やサービスで生み出す価値の多くは、問題を解決するものが多いからです。また、お客様でなくても、社内の問題を解決する仕事は多くあります。

もし、これらのことで悩んでいるのなら、原因は「考え抜く力」にあるかもしれません。

そこで、今回は考え抜く力について説明します。

考え抜く力について知ることで、問題解決に必要な、課題をどうやって見つけ、その課題を解決する方法を探し出し、解決するために計画を立てる能力が鍛えられます

ミカタ部長
ミカタ部長

この記事は次のような人におすすめ!

  • 考え抜く力を鍛えたい人
  • 問題に気づけるようになりたい人
  • 問題を解決できるようになりたい人

考え抜く力は社会人基礎力のひとつ

考え抜く力は社会人基礎力のひとつです。社会人基礎力とは、経済産業省が提唱する「基礎学力」「専門知識」を生かす能力のことです。

社会人基礎力は、前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」3つの能力から構成されています。

考え抜く力とは(シンキング)?

考え抜く力(シンキング)とは、疑問を持って考え抜く力のことです。論理的に答えを出すだけではなく、自らの課題を見つけて、解決のための計画を立てる、他者に依存せずに行動する思考力が求められています。

企業や個人の成長は、問題に気づいたり、問題を見つけたりすることから始ます。問題は改善のためのキッカケですから、問題がなければ現状維持になる可能性があります。

また、問題を見つけることができても、解決しなければ成果は上がりません。「これは問題だ!」と問題提起ばかりしても、解決策がなければどうしようもないわけです。

逆に、解決策である「打ち手」があれば、実行できますので、トライ&エラーで成果を出していけるでしょう。新たな発想で解決策のアイデアを出し、計画を立てて実行していくことが求められます。

社会人基礎力の3つの能力のうちのひとつ「考え抜く力(シンキング)」は、3つの要素を含んでいます。

3つの要素
  • 課題発見力
  • 計画力
  • 創造力

課題発見力とは?

課題発見力とは、現状を分析して目的や課題を明らかにする力のことです。例えば、目標に向かって、自分から「ここに問題があるから解決が必要だ」と提案することです。

そのためには、システムとして物事を考える力が必要です。これをシステム思考と言います。

システム思考は、物事の全体を捉え、さまざまな要素とのつながりを把握したうえで、最も効果的な解決法へ向かうアプローチのことです。

目に見えている問題だけにとらわれるのではなく、関連するさまざまな事柄を考えて、物事を本質的な解決に導きます。これを見えないものを見る力と言います。

  • システムとして物事を考える力
  • 見えないものが見える力
  • ソーシャルとビジネスを融合する力

課題発見力を詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

計画力とは?

計画力とは、課題の解決に向けたプロセスを明らかにして準備するです。例えば、課題の解決に向けた複数のプロセスを明確にし、その中で最善のものは何かを検討、それに向けた準備をすることです。

詰める力とは課題に向き合い、最後までやり切る意思のことです。

課題解決に向けて、計画をするためには、どの課題を解決するのかを決めなければいけません。これを金融的投資能力と言います。金融的投資能力は、「何に張るべきか」を予測する能力です。

また、問題を解決するためには、「これが一番の原因だろう」「この方法でやれば解決できるだろう」という仮説を立てる力が必要です。すでに知っていることをベースに未来を予想する力とも言えます。

問題解決の意志決定には、倫理観や価値観を大切に正しい選択をすることも大切です。

  • 高い倫理観を持ち正しい選択をする力
  • 詰める力
  • 金融的投資能力
  • 未来を予想する力

計画力を詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

創造力とは?

創造力とは、課題に対して新しい解決策を生み出す力です。既存の発想にとらわれず、課題に対して新しい解決方法を考えることです。

抽象思考力とは、具体的な事物から離れて、その背後にある一般的な概念や原則を理解し、考える能力です。この能力により、個別の経験や情報をもとに、より広範なパターンや法則を見出し、それを応用して新しい状況や問題に対処することが可能となります。

この考え方は、ロジカルシンキングの帰納法で詳しく説明しています。例えば、個別の結果から共通点を見つけ、単純に考えます。これにより、他の人が気付けない解決策が見つかる可能性があります。

具体と抽象の関係、特化と汎化の関係性です。

帰納法を詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

また、価値判断力も大切です。価値判断力とは、物事の価値や重要性を評価し、適切な判断ができる能力です。社会的、倫理的、企業理念、商品・サービス価値、優先順位など意思決定をする際に、最良の選択が求められます。

  • 抽象思考力
  • 価値判断力

創造力を詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

考えられない理由

考えるより即行動」という人もいます。考えるのが苦手な人、考えられない人です。例えば、学校教育なら問題がわからなければ、すぐに答えを見ます。会社なら問題があったときに、すぐに上司や先輩に解決策を聞きます。

仕事が固定化されていて、同じ仕事を繰り返す場合は、マニュアルがあったりするので、わからなければ先輩に聞くことで解決ができます。

しかし、イレギュラーな問題や初めて経験する仕事などは、問題や課題をその都度、考えて解決していかなければなりません。このとき、考え抜く力がないと、仕事は行き詰ってしまいます。

また、考え方が固定する場合もあります。業界の習慣や企業の社風で、問題に対していつも同じ解決策をしようとすることも思考が停止してしまいます。

すぐに考えるのをやめてしまう理由

すぐに考えるのをやめてしまう理由は、問題が難しいと感じて、諦めてしまうことがあります。学校と違って、解けない問題もあるため、考えない問題もあります。

たとえば、輸入業をしていたとします。円安になった場合、海外から仕入れるときに、コストが上がってしまいます。これは、輸入業にとっては大きな問題です。

ですが、この問題を一企業が解決するのは無理です(国が円安介入しても難しいです)。つまり、解いてはいけない問題となります。

この場合は、「円安を円高に変えるには?」という問題設定ではなく、「円安でも利益を出すためには?」というように問題を変える必要があります。

また、他者に依存することで、考え抜く力は低下します。考えなくても、上司や先輩から解決法を教えてもらうことで、楽できてしまうからです。

緊急時には、迅速に解決しなければなりませんから、考えている暇があれば、上司や先輩に助けてもらうことも大切です。臨機応変に対応できればよいですね。

考えるのを諦めたほうが良い場合

考え抜くことは大切ですが、ときには、諦めることも大切な場合があります。

例えば、専門家の助けがいる場合です。病気について一人で悩むより、医者に相談したほうがいいですし、法律なら弁護士、税務なら税理士、労務なら社会保険労務士に相談です。有識者は、専門知識を得るために莫大な時間をかけて勉強をしています。その知識と経験は積極的に借りるべきです。

また、答えがでないものは諦めるのも手です。働いていると社会には解けない問題、解くのに大変な労力が必要なものもあります。1個人、1企業でかけられるリソース(時間や資金)は限られています。

さらに、過去に決断したことに対して、悩み続けるのも意味がありません。意思決定したのであれば、過去の経験を考え直すのではなく、これからについて考えたほうが前向きです。

そもそも論が大切

問題をみつけたときに、すぐに解決に向かってはいけません。こんなとき、必ず「そもそも…」って言いだす人はいませんか?

そもそも論とは、ある問題について、基本的な前提や根本的な部分に立ち返って考えることです。目的意識です。例えば、「なぜ、このような問題が起きるのか?」「この前提は本当に正しいのか?」と言った感じで、問題の根本原因や前提条件を確認します。

これにより、何がわかるのかというと、「解くべき問題かどうか」がわかります。解かなくてもよい問題を解くことは、時間のムダや遠回りになってしまいます。

例えば、売上目標が達成できそうにないとき、何を原因とするかで、解決策は大きく変わります。商品を原因にすれば、製品改良になりますし、顧客を原因にすれば、新規開拓になるかもしれません。

ガラっと打ち手が変わるので、原因を特定するのは慎重にしましょう。

トリプルシンキングで先に学ぶのは?

問題解決に役立つ思考法は、大きく分けて3つあります。トリプルシンキングと言い、ロジカルシンキング、ラテラルシンキング、クリティカルシンキングです。

どれも欠かせない思考法ですが、思考力を鍛えるのならロジカルシンキングを先に鍛えることをおススメします。なぜなら、会社に入社してすくに、新人研修で習った「報連相」でも使うからです。

論理的に報告、連絡、相談ができるだけで仕事はかなりスムーズになります。取引先にメールを書いたり、訪問のためのアポを取ったりするときも論理的に物事が進められると仕事は楽になります。

なぜ、論理的に伝えることが重要なのかというと、相手に物事を伝えるためには、「あなたが言いたいこと」を言うのではなく「相手が聞きたいこと」を言わなけらばなりません。そのためには、論理的に伝える必要が出てきます。

問題・課題・論点の違い

問題解決のときに困るのが、人によって「問題」という言葉の定義が違うときがあります。そこで、図解をしながら説明します。

まず、あるべき姿があります。会社では目標と呼びます。例えば、売上目標を1000万円とします。次に、現状を確認してみると売上は100万円でした。未達(ショート)です。差を見てみると1000-100万円=900万円の差です。これをギャップ、つまり問題と言います。

次に、900万円未達という問題には、原因があります。その原因はひとつではなく、いくつかあるでしょう。さらに、目に見えない原因も掘り下げたら出てくるでしょう。

原因を洗い出してみると、解ける原因、解けない原因、解いてはいけない原因があることがわかりましした。例えば、解ける原因なら、新規客の減少、解けない原因なら猛暑による異常気象、解いてはいけない原因なら、街の過疎化などです。

その中で解くべき問題を課題と言います。課題の中でも、一番効果的な原因を解決します。ボウリングで言えば、センターピンを狙うような感覚です。このセンターピン的な原因を「論点」と呼びます。

問題解決には、この論点設定が大切になってきます。

まとめ

考え抜く力とは、自分で問題を見つけ、解決策を計画し、行動に結びつける力です。問題発見力、計画力、創造力を鍛えることで、問題解決力が上がります。

考えるためのベースとして、トリプルシンキング(ロジカルシンキング・ラテラルシンキング・クリティカルシンキング)がありますので、問題解決をするために、どこに使われているのかを意識しながら学ぶと効果的です。

人には得意不得意があると思います。また、業種、職種によっても求められる能力は異なると思いますので、そのあたりも考慮して鍛えるのがよいでしょう。


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