社会人基礎力に役立つ!働きかけ力の鍛え方とは?

前に踏み出す力
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気が付けば一人で仕事を抱え込んでいる…」って悩んでいませんか?

企業で仕事をしていたら、様々な人とチームで動くことがあります。

年下の部下も歳の離れた上司も、別の地域で育った同僚もチームのひとりです。

大きな目標を達成するためには、ひとりの力では、できることが限られます。

でも、協力を仰ぐことは苦手…もしかしたら、原因は「働きかけ力」にあるかもしれません。

そこで、今回は働きかけ力について説明します。

ミカタ部長
ミカタ部長

この記事は次のような人におすすめ!

  • 働きかけ力を鍛えたい人
  • 協力者を増やしたい人

幕末の風雲児

ときは幕末。薩長同盟(薩摩藩と長州藩の同盟)の立役者、船中八策(新国家体制の基本方針)の提唱、海援隊(私設海軍・貿易会社)の設立と言えば坂本龍馬です。

龍馬は、日本の近代化に大きな影響を与えました。しかし、「彼自身が何か新しいことをしたわけではない」と、言う人もいます。

例えば、明治時代の基礎となった船中八策も、「周りの意見をまとめただけ」と言うのです。しかし、周囲の意見をまとめることができたのは、多様な身分の人たちの意見に耳を傾けたらこそできたことでしょう。

龍馬は「江戸幕府を倒す」という大きな目標がありました。当然、ひとりではできません。仲間が必要でしたから多くの人を巻き込んでいきました

龍馬は31歳の生涯を終えるまでに、4万キロを移動したと言われています。限られた移動手段の中、地球一周分の距離を移動したことになります。

それだけ、彼は多くの人の意見に耳を傾け、自分の考えを多くの人に伝えるために各地を回ったのでしょう。多くの人に出会い、巻き込むことで大きな目標を達成しようとしたのでしょうね。

※歴史に諸説あります。

働きかけ力は社会人基礎力のひとつ

働きかけ力は社会人基礎力のひとつです。社会人基礎力とは、経済産業省が提唱する「基礎学力」「専門知識」を生かす能力のことです。

社会人基礎力は、前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」3つの能力から構成されていて、その中で、働きかけ力は前に踏み出す力に含まれる能力です。

前に踏み出す力の詳細はこちら

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働きかけ力とは?

働きかけ力とは、他人に働きかけて巻き込む力のことです。「やろうじゃないか」と呼びかけ、目的に向かって周囲の人々を動かしていく力です。

ネットワーキング行動とは人脈作りのことです。人脈は財産だという人もいます。「人から声を掛けられたことがチャンスになる」ということもあり、積極的に人とのつながりを持ちます。

人脈は、単なる顔が広い、名刺をたくさん持っている、電話帳の登録数が多いということではなく、困ったときに助けを求めたり、求められたり、利害関係が成り立つ人と人とのつながりです。

また、多様な人とのつながりも大切です。多様な人とは、自分と違う背景や専門知識、専門技術を持っていたり、自分とは異なる価値観を持っている人たちのことです。

さらに、相手との壁を越えて多様性を活かす対話力も必要です。価値観の違う相手に対して、自分の想いを伝え、相手の話を傾聴し、意見や立場の違いを理解します。関係構築能力異文化集団に飛び込み、信頼を勝ち得る力となります。

パートナーも重要です。同じ目標に向かって、協力し合える相手や仲間です。お互いが持っていない知識やスキルを補うことで相乗効果(シナジー)を生み出します。

協業も重要でしょう。人が集まり、協力して作業をすることです。企業で働く場合は、チームで仕事をすることがあります。大きな目標も、チーム一丸となって取り組むことで達成します。

これらを人間関係資本と言います。人間関係資本人脈の強さと幅の広さのことです。

働きかけ力
  • 協業力
  • ネットワーキング行動
  • 多様な人たちとの繋がり
  • パートナー力
  • 相手との壁を越えて多様性を活かす対話力
  • 人間関係資本
  • 関係構築能力
  • 異文化集団に飛び込み(混沌、未知、異文化を受け入れ)信頼を勝ち得る(周囲を巻き込む)力

なぜ、働きかけ力が必要?

企業では、チームで協力しながら目標を達成することも重視しています。個人が単独で成果を上げることも大切ですが、チームで協力をすると、大きな目標も達成することができます。

働きかけ力は、他者と効果的にコミュニケーションを取り、協力を引き出し、チーム全体のパフォーマンスを上げることができます。

今はグローバル化も進んでいます。企業によっては、多様化が進み、異なる国々の人たちが働く環境もあります。また、同じ日本人同士でも、生まれた環境や年代も異なり、多様なバックグラウンドを持つ人とコミュニケーションを取るのにも働きかけ力は必要です。

働きかけ力は、目標達成だけではなく、問題解決でも大切です。他者と協力して問題を特定し、解決策を見つけ出すためには、効果的なコミュニケーションと協力が欠かせません

チームワークとは、チームのメンバーが共通の目的や目標を共有して、協力し合いながら作業を分担たり、共同したりして、チームの力を発揮することです。

メンバー同士が強みを発揮して、弱点を補うことで、チームとしての力を最大限に発揮できます。チームワークを発揮するためには、指示待ちにならずに、自分目線で物事を捉えて、自ら行動できるようになることが求められています。

一匹狼

全国のタクシードライバーは21万人を超えます。タクシー会社に勤務していれば、自分のペースで働くことができます。

仕事中は、基本的に乗客がいなければひとりです。自己管理が必要な仕事環境ですが、乗客以外に他人に煩わされることはあまりありません。

ほとんどが車中ですから、会社にいる時間も短く、面倒な人間関係に巻き込まれることも少ないのが特徴です。だから、人間関係によるストレスがたまりにくい仕事のひとつです。

会社で内勤をしていると、他の社員といる時間は、家族と接する時間よりも長いでしょう。同じ事務所やフロアーにいることも多く、上司や部下との上下関係に悩まされる人もいます。

しかし、タクシーは仕事が始まり、乗客がいなければひとりですので、仕事上の干渉はあまりありません。まさに、一匹狼のような働き方です。

社会人基礎力には、働きかけ力が重要な要素のひとつですが、仕事の内容によっては、働きかけ力がなくても成り立つ業種や職種もあります。

適材適所という言葉があるように、どうしても働きかけ力が自分に合わない人にとっては、自分にあった仕事を選ぶというものありかと思います。

働きかけ力とリーダーシップの違い

働きかけ力とリーダーシップは似ているようで違います。働きかけ力は他者と協力し合い、影響を与える能力で、リーダーシップはチームを導くための能力です。

働きかけ力は、他者に影響を与え、協力を引き出すための能力です。相手に自分の意見や考えを伝えるコミュニケーション能力や、他者との協力関係を築きチームとしての成果を追求する力が含まれます。

また、相手を納得させ、動かす説得力も重要です。働きかけ力は、チームメンバーが互いに協力し合い、共通の目標を達成するために欠かせないスキルです。

リーダーシップは、チームや組織を効果的に導く力を指します。リーダーシップには、チームや組織の方向性を示し、明確な目標を設定する力が含まれます。

また、メンバーのモチベーションを高め、個々の強みを引き出す能力も重要です。リーダーは、組織のビジョンを共有し、チーム全体を導いていく役割を果たします。

働きかけ力を鍛えるには?

働きかけ力を鍛えるためには、他人に働きかけて巻き込む力を鍛えていきます。

まず、一番始めに巻き込みたいのは、会社で一緒に働く上司や部下、同僚です。同じ部や課、係など組織はチームで構成されていることが多いでしょう。チームワーク(共同作業)を発揮するために、働きかけて巻き込んでいきます。そこで、重要となるのがチームビルディングです。

チームビルディングとは?

チームビルディングとは、チームの目的や目標を達成するために、メンバーの能力や個性を最大限に発揮できる環境を作りや取り組みのことです。

サッカーなどのチームスポーツなら、監督やコーチが指示・管理するのがチームマネジメントですが、メンバーも含めた全員で行うのがチームビルディングです。

チームビルディングは、今あるチームをよりよくするために、メンバーの個性を活かすことができるかを重要視しています。

タックマンモデル

タックマンモデルとは、チームの状態を5つのステージに分ける考える方です。チームを形成してから実際に機能するまで、5つのステージをたどるとされています。

タックマンモデルの5つのステージ
  1. 形成期…チームの形成
  2. 混乱期…ぶつかり合い
  3. 統一期…共通の規模が形成
  4. 機能期…チームとして成果
  5. 散会期…チームの終結

1.形成期

形成期とは、チームが作られたばかりの時期です。メンバーは、お互いのことをあまり知らないため、コミュニケーションを取るときに、不安や緊張があります。

そのため、まずはメンバー同士の理解を深めて、信頼関係を作ることが課題です。チーム内のコミュニケーションが大切なので、交流会などの場を用意して、メンバー同士が理解を深められるようにします

また、チームの目標を設定し、方向性を示せるようにしておきます。

2.混乱期

混乱期とは、チームとしてある程度の行動をしている時期です。メンバー間で、仕事の進め方や価値観の違いで意見がぶつかったり、目標が食い違うなど、軋轢が生まれたりします。

そのため、形成期とのように交流会の機会を作っても、逆効果になる場合があります。この時期では、メンバー同士が納得できるまで、話し合いを続けることです。

個々のメンバーの意見を傾聴し、チームを円滑にまとめるための調整が必要です。

3.統一期

統一期とは、意見の衝突や軋轢を乗り越え、各メンバーが共通の目的や目標を持てるようになった時期です。各メンバーは、違った価値観や意見も受け入れられるようになります。

個人が能力を発揮し、活発な議論で生産的なコミュニケーションが取れるようになるため、チーム全体としての生産性が上がる時期です。

メンバー同士の意見が合っていても、方向性がずれるときがあるので、修正が必要なときもあります。

4.機能期

機能期とは、チームとして高い成果を出せる時期です。チームの結束力が強まり、有効に機能するので、できる限り維持できるようにします。メンバーの疲労度やストレス度を確認します。

5.散会期

散会期とは、目標達成や終了時期によって、チームが解散する時期です。各メンバーが知識やスキル、経験を身に付け、活動を締めくくります。

チームビルディングは混乱期がポイント

混乱期は避けるのではなく、乗り越えるのがポイントです。メンバー同士で意見の衝突があったとき、すぐに衝突を止めるのが最適とは限りません。チームの成長に必要な機会となる場合があるからです。

そのため、メンバーとのコミュニケーションを取り、各メンバーの個性を理解します。

また、チームの目標を設定し、個人の役割もはっきりすることが大切です。各メンバーが納得できる目標を設定することで、課題に向き合え、チームのパフォーマンスを維持しやすくなります。

また、他者の役割も認識することで、お互いの存在を尊重し合えます。

混乱期を乗り越えるためには、メンバー間のコミュニケーションが重要です。お互いに不満や疑問を持っていても、口に出さず、溝が深まる場合もあります

そのため、じっくりと向き合える機会も大切です。1つの議題について時間をとって話し合うなど、コミュニケーションの質を高める工夫が必要です。

まとめ

働きかけ力とは、他人に働きかけて巻き込む力です。企業ではチームで協力して、目標を達成することが重視さます。そこで必要なのがチームビルディングです。

チームビルディングは、チームの目的や目標を達成するために、メンバーの能力や個性を最大限に発揮できる環境を作りや取り組みのことです。

今あるチームをよりよくするために、メンバーの個性を活かすため、自ら行動し、適材適所を見極めることが求められます。


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