【図解】社会人基礎力に役立つ!課題発見力の鍛え方とは?

考え抜く力
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問題だと気付けない…」って悩んでいませんか?

日常業務に追われて忙しい毎日。もしかしたら、問題は起きているけど、気づかないだけで、いつか「どかん!」と爆発するじゃないかと心配されていませんか?

また、問題があるとわかっていても、本質を見抜けなかったり、解決策のアイデアがでなかったり。

もしかしたら、原因は「課題発見力」にあるかもしれません。会社の仕事の多くは、課題発見と問題解決ではないでしょうか。

そこで、今回は課題発見力について説明します。

ミカタ部長
ミカタ部長

この記事は次のような人におすすめ!

  • 課題発見力を鍛えたい人
  • 問題が起きる前に対処したい人

20世紀最大の発明

20世紀最大の発明のひとつと言われる「インスタントラーメン」。いつでも、どこでも、手軽に食べられ、家庭に常備できるインスタントラーメンは、単なる食品ではなく、自然災害や経済的困難な状況でも多くの人を助けてきました。

戦後のこと。日清の創業者である安藤氏は、大阪の街を歩いていました。すると、駅の近くに屋台があり、ラーメンを食べるために行列ができていました。

「一杯のラーメンのために多くの人が待っているのか…」当時、ラーメンは日本人の心温まる食べ物でした。

戦後の食料不足は大きな問題でした。そこで、彼は、すべての人に食料を提供したいと考えました。

しかし、問題になったのは保存でした。ラーメンの保存方法を開発するために、1年かけて取り組みましたが、成功しませんでした。水に戻した麺がおいしくなかったのです。

ある日のこと、妻が夕食作りで使った天ぷらの油に麺を入れてみました。すると、揚げることで麺から水分が抜け、乾燥した麺に湯を注ぐとできたての状態に戻ることがわかりました。インスタントラーメンの誕生です。

1958年、遂にチキンラーメンが発売されました。人は、家でラーメンを作れる便利さを喜び、売り上げが上がり始めました。

安藤氏はアメリカ進出も挑戦しました。当時のアメリカ人はラーメンも箸もなじみがありませんでした。それでも、「フォークで食べさせよう」と考えました。

1966年、安藤氏はロサンゼルスにあるスーパーへの売り込みの際、彼らが発泡スチロールのコーヒーカップにラーメンを入れているのに気づきました。そのアイデアを新製品に取り入れようとし、5年の開発期間がかかりましたが、カップヌードルが誕生したのです。

誕生から半世紀、100か国で販売されたカップヌードルは、シリーズ累計世界は販売数が500億食に達しました。

ミカタ部長
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インスタントラーメンが専用の容器に入って売られているなんて、便利ですよね。

課題発見力は社会人基礎力のひとつ

課題発見力は社会人基礎力のひとつです。社会人基礎力とは、経済産業省が提唱する「基礎学力」「専門知識」を生かす能力のことです。

社会人基礎力は、前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」3つの能力から構成されていて、その中で、課題発見力は考え抜く力に含まれる能力です。

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課題発見力とは?

問題発見力とは、現状の物事を要素分解して構成を明らかにし、目的や解決しなければならない問題を見つけ出す力です。

課題発見は、発明や商品開発だけではありません。日常の仕事が問題なく、滞りない状態であったとしても、「今よりさらに改善できないか?」と考えて、新らな課題を見つける力も課題発見力です。

改善と聞くと思い浮かべるのが、トヨタでしょう。トヨタは、作業のムダを徹底的に取り払い、機械化をします。「カイゼン」と言えば、今では、トヨタの生産方式を象徴する言葉として世界で知られるようになりました。

まだ起きていない問題や効率的にできそうなところを探すために、現状を観察します。ときには、データを分析し、直感や批判的思考を使って見つけます。この能力は、企業や組織が成長し、競争力を維持するために大切な要素です。

なぜ、課題発見力が必要?

多くの企業は市場の中で常に競争をしています。マクロの目線で外部環境に目を向けると、不確実に変化していきます。

例えば、法律や制度が変わり、チャンスやリスクが発生します。経済的にも、さまざまなことが起こり、生活様式も変わっていきます。さらに、技術革新で抜本的に利便性の高い商品やサービスが出てくることもあります。

次に、ミクロの目線で見ると、市場には新規参入してくる企業の脅威があり、代替品も出てきます。また、既存の競合他社も新たな手を打ってきます。多くの商品が出てくれば、消費者は多くの選択肢を持ちます。そして、油断していると企業の競争力は下がっていきます。

どの企業にも強みと弱みがあり、常に、強みを機会に充てるべきか、強みで脅威を避けるべきか、それとも、弱みを克服すべきかと企業は決断を迫られています。

そこで、日常業務の課題発見力は、市場で他社と競争する上で、大切な能力だということがわかるでしょう。

業務改善は、組織の競争力が強化され、組織全体が成長します。また、問題の早期発見は、リスク管理となります。問題解決をする際には、課題の本質を見極めなければ、根本解決ができない可能性があります。新しいアイデアや革新的な解決策は、課題を見つけることから始まります。

問題の種類

問題とは、あるべき姿と現状のギャップです。このギャップを問題と呼んでいます。

例えば、あるべき姿を売上目標とした場合、現状は売上実績です。売上の目標と実績に差があれば、それはギャップ(ズレ)となり、問題となります。

また、店が地震で倒壊すれば問題ですし、将来、ライバル店が近くにできれば問題になります。このように、問題には、「潜在型」「発生型」「設定型」の3種類があります

3種類の問題
  • 潜在型…今は大丈夫ですが、今後発生しそうな問題
  • 発生型…環境や条件によって自然発生する問題
  • 設定型…目標を設定して達成する上で発生する問題

潜在型の問題

潜在型の問題は、今はまだ大丈夫ですが、今後発生しそうな問題です。「ヒヤリハット」という言葉があります。仕事をしていると「ヒヤリ」としたり「ハッと」することはありませんか?

ヒヤリハットとは、事故や災害にはならなかったけど、一歩間違えれば大きな事故や災害になりそうだったできごとや状況のことです。

例えば、工場で機械を操作中に、手が挟まれそうになったが、とっさに避けて大丈夫だったとします。今回は、ヒヤリとしましたが、次も大丈夫だという保証はありません。

発生型の問題

環境型の問題は、環境や条件によって自然発生する問題です。すでに発生していますから、問題は見えています。

例えば、業務でミスが発生したり、売上が先月よりも落ちたとします。問題は見えていますので、解決策させ見つかれば対応できます。しかし、目に見えているものがすべてではなく、奥に根本的な原因が隠れている場合があります。

そこで、求められるのは、問題の本質を見極める力です。

設定型の問題

設定型の問題とは、目標を設定して達成する上で発生する問題です。目標を達成するためには、あるべき姿と現状にギャップがあれば、うめる必要があります。

ギャップは問題です。問題があるということは原因があるということです。

因果関係という言葉があります。因果関係とは、原因によって引き起こされた結果の関係性です。原因があるから結果があります。現状は結果です。結果には原因があり、ギャップを引き起こしています。

ただし、原因は1つとは限りませんし、原因はさらに深い原因があるかもしれません。原因がわからなければ、解決策は見つけられません。ですから、原因を掘り下げなければならないときもあります。

ハインリッヒの法則

ハインリッヒの法則とは、「1件の重大事故が発生する背後には、29件の軽微な事故と300件の事故になりそうだった危険な状況(ヒヤリハット)が隠れている」という法則です。

別名、「1:29:300の法則」とも言われます。

氷山モデルとは、見えている部分を氷山の一角として考え、氷山の一角だけに注目するのではなく、その水面下の見えていない部分にも着目することを意味します。

ハインリッヒの法則なら、重大な事故1件と軽微な事故29件で合計30件です。つまり、ヒヤリハット300件からしたら、たった10%です。もし、ヒヤリハットの報告がなければ、氷山の一角である10%しか見えないことになります。

課題発見力を鍛える方法

あるべき姿と現状を見る

あるべき姿と現状を見ることで、ギャップが見えます。ギャップは問題です。次に、その問題を解決すべきかどうかを確認します。「本当に問題を解決するべきか?」「本来の目的は何だったか?」などを批判的思考(クリティカルシンキング)で考えます。

原因を探る

結果(現状)があるのは原因があるからです。因果関係とは、結果と原因の関係性です。しかし、その原因はひとつとは限りません。原因はいくつかあるかもしれませんし、さらに深い原因があるかもしれません。

そこで、ロジカルシンキングの原因追求ツリーを使って、原因を構造分解しながら整理します。整理する理由は、原因の中には解いてはいけないものが混ざっている可能性があるからです

また、原因を解決すると効果の高いものを優先順位を付けて選びたいからです。

ロジカルシンキングや原因追求ツリーの詳しい説明は関連記事をご覧ください。

学生のころはテストで問題が出されます。何の疑いもなく解きます。なぜなら、きちんと勉強していれば解ける問題しか出ないからです。でも、現実社会は違います。解けない問題も出てきます。

例えば、店の売上低迷の原因は、町の過疎化だとします。過疎化を解決しようとすると、町の町人を増やすことになります。店の経営をしているひとりの経営者だった場合は、この問題は大きすぎます。

また、問題を少子化としても同じです。少子化を解決するためには、子どもを増やさなければなりません。

このように、ひとりでは解決できないことや、目的を達成する上で、必ずしも解かなくてもよい問題も混じっています。そんな原因の優先度を下げていきます。

問題発見の4P

問題発見の4Pとは、問題発見で決めるべき、目的軸(Purpose)、立場軸(Position)、空間軸(Perspective)、時間軸(Period)の4つの要素です。

問題解決の4P 4要素
  • 目的軸…問題解決の目的
  • 立場軸…問題解決の対象者
  • 空間軸…問題の範囲
  • 時間軸…どの時点での問題

目的軸で、問題解決の目的を考えます。例えば、業務を効率化(目的)するために、システムを導入(手段)するとします。そこで、システムを導入することが目的になってしまうと、目的が変わってしまいます。

次に、立場軸では、問題解決の対象を考えます。経営者にとって、残業代は問題だったとします。業務効率化のためにシステムを導入したとします。その部署の社員は、残業代を稼ぎたかったとすると、問題ではありません。また、解決も望まない可能性があります。

空間軸は、問題の範囲です。社員個人の問題か、部署の問題か、会社全体の問題かで変わってきます。

時間軸は、いつの時点の問題とするかです。例えば、交通事故を起こしたとします。事故直後なら、問題は人命救助です。数日経つと、示談交渉になるでしょう。数週間経つと、再発防止になります。

まとめ

課題発見力とは、現状の物事を細かく分析し、解決すべき問題や改善点を見つける力です。効率化や問題発見は企業の競争力を維持するために不可欠です。

問題には解いてよい問題と解いてはいけない問題があります。解いてよい問題は、「潜在型」「発生型」「設定型」の3種類があり、それぞれ異なるアプローチが求められます。

課題発見力を鍛えるには、現状と理想のギャップを見極め、原因を深く探ることが重要です。目的、立場、範囲、時間の4つの軸で問題を整理し、効果的な解決策を見出します。

この能力は企業の成長やリスク管理に役立ちます。ぜひ、課題発見力を磨いてはいかがでしょうか。


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